ガス自由化って何?メリットやデメリットを詳しく解説!

都市ガス
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ガス自由化という言葉を聞いたことはあるけれど、正直なんのことかわからないという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は「ガス自由化とは何か」ということとあわせて、メリットやデメリットについても詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

ガス自由化って何?

ガス自由化とは、今まで独占されていた「ガスの販売」への企業参入が自由化されて、消費者も自分でガス会社を選べるようになった制度です。プロパンガスは元々自由料金制だったので、ガス自由化で対象となったのは「都市ガス」です。

ガス自由化の目的

ではなぜガスの自由化を行ったのでしょうか?その目的は大きく分けて3つあります。

  • 天然ガスの安定的な供給の確保のため
  • エネルギー事業者間の競争や他業種からの参入を促し、ガス料金を最大限抑制するため
  • エネルギー事業者間の競争や他業種からの参入を促すことで、利用者が多様な料金プランから選択できるようにするため

そもそもこれまでは日本全国の都市ガス会社が地域毎にガスを独占供給してきました。その為、ガスの料金やプランを選ぶことができず、決められた料金でガスを使用するしかなかったのです。

このような背景から上記3点を目的として、ガスの販売を自由化することになりました。

越引さん

個人が好きなガス会社と契約できるようにして、ガス会社同士の競争を促したいってことだね!

ガス自由化のガス供給方法

そもそも都市ガスはガス会社が持つガス導管を使って、家庭にガスを供給しています。しかし、新しくガス販売をはじめた企業は当然ながらガス導管を持っていません。

では、どうやってガスを供給しているのでしょうか?

答えはガス導管を持っている大手のガス会社に導管を借りることで、家庭にガスを供給しています。こちらの図がガス自由化のイメージです。

しかし、ガス導管を無料で貸してくれるはずもありません。その為、ガス自由化によりガスを販売している企業はガス導管を持っている企業に「託送料金」というものを支払っています。そしてこの「託送料金」はガス利用者が支払う料金の中にも含まれています。

それだと「料金が高くなるだけで意味がない」と思う方もいるでしょうが、料金については後程詳しく説明します。

ガスの質はどうなる?

結論から申し上げますと、ガスの質は大手ガス会社でも新規参入したガス会社でも変わりません。ガス自由化で自由になったのは「小売」の部分だけなので、ガス自体は今まで通り大手のガス会社が行うので、心配しなくても大丈夫です。

ちなみに同様の理由で、ガス会社の切り替えを行っても工事等の必要もありません。

越引さん

詳しい仕組みは理解しなくてもok!大事なのはガスの質はどの会社でも変わらないということ!

ガス自由化のメリット

ではガス自由化によってガス利用者はどんなメリットがあるのでしょうか?ガス自由化によるメリットは大きく分けて2つです。

  • 自由にガス会社や料金プランを選べるようになった
  • サービス内容が充実するようになった

自由にガス会社や料金プランを選べるようになった

これまでは住んでいる地域のガス会社しか利用できず、提供されるガス料金を受け入れるしかありませんでした。

しかし、ガス自由化によって自由にガス会社や料金プランを決められるようになったので、家庭やライフスタイルにあったプランを選べます。

よりお得にガスを利用できるようになったことは大きなメリットです。

サービス内容が充実するようになった

以前とは違い、ガス会社も利用者から選ばれる為の企業努力が必要となりました。

その為、様々な料金プランができたり、特典の付与といった利用者が恩恵を受ける機会が増えました。ガス会社が切磋琢磨することで利用者が恩恵を受けられるようになったことも大きなメリットです。

ガス自由化のデメリット

一方で、ガス自由化にもデメリットがあります。ガス自由化によるデメリットは大きく分けて2つです。

  • ガス料金が不安定になりやすい
  • 恩恵を受けられない人もいる

ガス料金が不安定になりやすい

ガス自由化の前は、ガス料金の変更に国の認可が必要だったので、ガス料金が急に高騰することはありませんでした。

しかしガス自由化によって、ガス料金を企業単位で設定できるようになったので、ガス原料の高騰によってガス料金が急に高騰する可能性があります。

ガス料金が不安定になることがデメリットの1つです。

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恩恵を受けられない人もいる

ガス自由化の対象はあくまで「都市ガス」利用者なので、都市ガス供給エリアではない地域ではガス自由化の恩恵を受けることができません。

その為、地方のような都市ガスを利用できないエリアと、都市ガス供給エリアの間で地域格差が生まれてしまうことが大きな課題として残っています。

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