固定費を削減する上で、電気代が安い電力会社で契約すると年間数万円以上の節約効果を期待できるため、非常に有力な選択肢です。経済産業省の調査によると、新電力販売量のシェアは2024年3月時点で約23.9%となっており、4世帯に1世帯が新電力会社*¹に切り替えを行っている状況です。
*¹新電力会社とは「2016年の電力自由化以降に新規参入した小売電気事業者(電力会社)の総称です。
ただし、新電力会社は全国で700社以上あるため、どの電力会社で契約すればいいかわからない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、年間2,000件以上の電力プランの提案をしている当サイトがおすすめする新電力会社を厳選して紹介します。
Table of Contents
そもそも新電力会社で契約しても大丈夫?
結論からお伝えすると、新電力会社で契約した方が電気代がおトクになる可能性が高いです。
新電力会社は、各地域の大手電力会社の基本料金や電力量料金(従量料金)を基準に料金プランを設計しているため、年間で数千円から数万円の電気代を節約できるケースが多いです。
ただし、新電力会社なら必ず電気代が安くなる訳ではないので要注意です。新電力会社で契約する上でのリスクは以下の通りです。
新電力会社で契約するリスク
✅ライフスタイルに合わない料金プランで契約すると電気代が割高になる可能性がある
→自分の電気使用量にあった料金プランを選べば問題ない
✅市場の電力価格が高騰した際に、大手電力会社よりも電気代が割高になる可能性がある
→独自の燃料費調整額を設定している電力会社に要注意
このように新電力会社での契約は一定数リスクが伴うものの、正しい電力会社の選び方をすることでリスクは極限まで軽減できます。
次の章では失敗しない電力会社を選ぶポイントを紹介します。
失敗しない電力会社を選ぶ4つのポイント
新電力会社は選び方が重要です。誤った選び方をすると電気代が割高になってしまい損をしてしまうリスクがあるからです。ここでは電力会社を選ぶ際に、必ずチェックしておきたいポイントを4つ紹介します。
自分の電気使用量を確認する
電力会社は同じ送電網を使用して家庭に電気を供給しているため、電気の質に違いはありません。そのため、電気代の安さで電力会社を選ぶことが重要です。
しかし、各電力会社が独自の料金プランを提供しているため、電気使用量によって電気代の安さが異なります。例えば、電気使用量が少なくても着実に電気代が安くなるプランや、電気使用量が多くなる程電気代節約額が大きくなるプランなどがあります。
つまり、自分の電気使用量で最も電気代が安くなる電力会社で契約することが非常に重要です。自分の電気使用量を正確に把握していない方は世帯人数の電気使用量目安を参考にしてください。
一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 | |
電気使用量目安 | 200kWh | 300kWh | 400kWh | 500kWh |
ライフスタイルに合わせた料金プランを選ぶ
自分の電気使用量が確認できたら、料金プランの種類を選びましょう。料金プランの種類は大きく分けると3種類に分類されます。
(1)従量電灯プラン
従量電灯プランは、使用した電力分の電気代を支払うシンプルな料金プランです。最も一般的な料金プランなので、迷ったら従量電灯プランを選べば問題ありません。
従量電灯プランは、電気を使用した時間帯や時期によって料金単価が変動することがないので、自分のライフスタイルによってどれくらい電気使用量が変動するかわからない方にもおすすめです。
(2)定額制プラン
定額制プランは、〇kWhの電気使用量までは▲▲円といった形で、電気代が定額になっている料金プランです。また、定額料金部分を超過した料金単価が安く設定されているのも特徴です。
つまり、電気使用量が多い程おトクになる料金プランのため、ペットを飼っている、在宅時間が長い、4人以上の家族など、コンスタントに電気使用量が多い家庭におすすめです。
ただし、定額制プランを提供している電力会社は少数である点には注意しましょう。
提供している電力会社の例:CDエナジーダイレクト「ファミリーでんき」etc.
(3)時間帯別プラン
時間帯別プランは、電気を使用する時間帯によって電気料金の単価が決まっている料金プランです。一般的には昼間・夜間で料金単価が分かれていることが多く、昼間の単価が割安の場合は夜間の単価が割高になっている場合が多いです。
そのため、自分のライフスタイル的に、昼間または夜間に電気使用量が偏っている場合は電気代を安く抑えられるプランです。また、意図的に電気使用量を昼間または夜間に偏らせる(ピークシフト)をすることで意図的に電気代を節約することも可能です。
ただし、時間帯別プランを提供している電力会社は少数なので、希望の電力会社ではそもそも選択できない可能性があるので注意しましょう。
提供している電力会社の例:シンエナジー「【夜】生活フィットプラン」etc.
契約期間・解約金の有無を確認する
基本的に、電力会社には契約期間の定めはありますが、期間内に解約しても解約金はかかりません。ただし、一部の電力会社では、契約期間内に解約すると解約金がかかる場合があります。
契約期間は1~3年程度で設定されているので、短期解約する可能性や他の電力会社に切り替える可能性がある場合は、解約金のかからない電力会社で契約するようにしましょう。
解約金の有無について、各電力会社公式ホームページのよくある質問に記述されているケースがほとんどなので、契約前に必ず確認することをおすすめします。
セット契約にこだわる必要はない
電気とガスを同じ会社で契約することで、セット割引を特典として提供している電力会社がありますが、割引される金額は月間100~200円程度です。
割引がおトクであることは間違いありませんが、そもそもの電気代が200円以上安い電力会社で契約する方が結果的に光熱費の削減につながるため、無理にセット契約にこだわる必要はありません。
どちらかと言うと、各電力会社が実施しているキャンペーン特典の方が割引・還元金額が大きいケースが多いので、キャンペーン内容を元に電力会社を選ぶことをおすすめします。
【厳選11社】おすすめ新電力会社を徹底比較
新電力会社は全国に700社以上あるため、そのすべてを比較検討するのは大変です。
ここでは、当サイトが厳選した新電力会社11社を紹介します。
尚、当記事で算出している年間節約額の試算条件は下記の通りです。
年間節約額の試算条件
電力自由化以前より電力事業を営んでいた、各地域の大手電力会社の規制料金プラン(従量電灯A・B)と各電力会社の従量電灯プランを比較。初年度12ヶ月分の電気代を合計した差額を年間節約額として記載。
電気代の試算条件は以下の通り。
一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 | |
電気使用量 | 30A・200kWh | 40A・300kWh | 40A・400kWh | 50A・500kWh |
オクトパスエナジー|総額15,000円の電気代割引
オクトパスエナジーが人気の理由
✅最安値水準の電気料金プラン
✅実質再生可能エネルギー100%の環境に優しい電気を使用できる
✅東京ガスと世界8ヵ国で300万件以上の実績がある電力会社の出資会社
✅【当サイト限定】総額15,000円の電気代割引キャンペーン実施中*¹
*¹初月請求分から12カ月間、毎月1,250円の電気代割引特典が自動付与されます。
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関東エリア | -18,696円 | -21,144円 | -24,240円 | -27,588円 |
他エリアの年間節約額を見る
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関西エリア | -15,000円 | -15,396円 | -16,008円 | -16,620円 |
中部エリア | -16,980円 | -18,240円 | -20,544円 | -23,184円 |
北海道エリア | -23,244円 | -28,224円 | -34,068円 | -40,332円 |
東北エリア | -14,424円 | -14,604円 | -16,104円 | -17,676円 |
北陸エリア | -22,128円 | -26,136円 | -31,248円 | -36,420円 |
中国エリア | -11,700円 | -10,248円 | -10,152円 | -10,056円 |
四国エリア | -16,488円 | -18,012円 | -21,348円 | -24,684円 |
九州エリア | -16,188円 | -17,172円 | -19,668円 | -22,224円 |
オクトパスエナジーは、東京ガスとの合弁会社、世界でも多数の供給実績のある電力会社です。
オクトパスエナジーは「グリーンオクトパス」と「シンプルオクトパス」の2種類のプランを選択できますが、燃料費が落ち着いている現在はグリーンオクトパスでの契約がおすすめです。
グリーンオクトパスは、最安値水準の料金プランと、実質再エネ100%の電気が使えることが特徴です。
さらに、当サイト限定特典で総額15,000円分の電気代が割引されるキャンペーンを実施中です。こちらのキャンペーンは面倒な申請手続きなどは一切不要で、契約初月から毎月1,250円の電気代割引特典が12ヶ月間、自動的に付与されます。
オクトパスエナジーは初期費用や解約金もすべて無料です。もちろん、キャンペーンを適用して途中解約しても解約金は無料なので、契約リスクが全くない点も魅力です。
東京ガス|新電力販売量No.1
東京ガスが人気の理由
✅電気使用量に関わらず、東京電力よりもおトクな料金プラン
✅最大手のガス会社かつ新電力販売量1位*の実績があるため安心
✅電気の新規申込で電気の基本料金が1ヶ月分無料
✅電気ガスセット申込で電気代が0.5%セット割引
*資源エネルギー庁電力調査統計「電力需要実績」(2023年11月時点)における、みなし小売電気事業者以外の事業者(新電力)での低圧電力の需要実績値。
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関東エリア | -2,280円 | -3,972円 | -7,584円 | -11,688円 |
東京ガスの電気は、新電力販売量1位という圧倒的実績のある新電力サービスです。関東最大手のガス会社でもあるため、知名度も抜群です。
東京電力エリア(関東)以外は供給エリアでないので、そもそも契約できない点がデメリットですが、それでも新電力販売量No.1というのは圧巻の一言です。
料金プランも東京電力の従量電灯プランと比較して、電気使用量に関わらず安く設定されています。さらに、新規申込で電気の基本料金が1ヵ月分無料となる点も魅力と言えるでしょう。
加えて、電気とガスをセット契約することで支払先をまとめられるだけでなく、セット割引も適用されるので、セット契約先を探している方におすすめの会社です。
TERASELでんき|選べる7種類の特典がおトク
TERASELでんきが人気の理由
✅電気使用量にあわせたプランを選択可能
✅楽天ポイントが電気代200円につき1ポイントずつ貯まる
✅契約時に2,000円相当の特典を7種類の方法から選んで受け取れる
✅【2月28日まで】最大10,000円相当の特典がもらえるキャンペーン実施中
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関東エリア | -6,576円 | -12,624円 | -18,444円 | -24,264円 |
他エリアの年間節約額を見る
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関西エリア | -3,192円 | -2,976円 | -5,292円 | -9,228円 |
中部エリア | -5,028円 | -9,984円 | -12,708円 | -15,420円 |
北海道エリア | -7,008円 | -13,260円 | -17,280円 | -21,300円 |
東北エリア | -6,324円 | -11,592円 | -14,280円 | -18,240円 |
北陸エリア | -6,276円 | -11,472円 | -12,636円 | -15,120円 |
中国エリア | -6,828円 | -8,472円 | -12,540円 | -18,480円 |
四国エリア | -6,852円 | -8,460円 | -13,128円 | -19,704円 |
九州エリア | -6,612円 | -12,024円 | -13,440円 | -15,876円 |
TERASELでんきは、大手総合商社「伊藤忠グループ」の子会社が提供している新電力サービスです。
料金プランは、従量電灯プランの「TERASELでんき東京B」「超TERASELでんき東京B」と市場連動型プランの「TERASELマーケットプラン」「TERASELマーケットあんしんプラン」の4つから選ぶことができます。
基本的には市場連動型プランよりも、従量電灯プランの2つから契約プランを選ぶことをおすすめします。
TERASELでんきの魅力は、契約時に7種類の方法から選んで特典を受け取れる点です。基本的には2,000円相当の特典を受け取れますが、キャンペーンにより一部の特典の還元額が最大10,000円まで増加しています。
そのため、TERASELでんきの申込を検討している方は、この機会を逃さないようにしましょう。
CDエナジーダイレクト|電気ガスセットがおトク
CDエナジーダイレクトが人気の理由
✅電気使用量にあわせて3種類の料金プランを選択可能
✅電気ガスセット契約でそれぞれの料金から0.5%割引
✅電気・ガス料金100円につき1円相当のポイントが貯まる
✅誕生日・出産などのイベント毎に大量のポイントがもらえる
✅中部電力ミライズと大阪ガスが共同設立した会社
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関東エリア | -2,880円 | -4,284円 | -9,072円 | -15,372円 |
CDエナジーダイレクトは、中部電力ミライズと大阪ガスが関東エリアで電力・ガス事業を提供しているために共同設立した会社です。そのため、関東エリア以外の方はそもそも契約ができないので注意しましょう。
電気使用量によっておトクな料金プランが変わる仕組みなので、自分の電気使用量を把握してからの申込をおすすめします。
電気使用量 | おすすめ料金プラン |
0~133kWh | シングルでんき |
134~400kWh | ベーシックでんき |
401kWh~ | ファミリーでんき |
上記表に記載の電気使用量にあわせた料金プランを選べば、東京電力の従量電灯プランよりも電気代が安く使用できます。
また、CDエナジーダイレクトハはおトクなガスプランも提供しているため、電気ガスセットで申し込むことで、光熱費を大きく削減できます。
その他にもポイント還元やキャンペーンも充実しているため、関東エリアでセット契約できる会社を探している方にとってCDエナジーダイレクトは有力な選択肢となるでしょう。
Looopでんき|ピークシフトで電気代がおトクに
Looopでんきが人気の理由
✅基本料金0円の市場連動型プラン
✅ピークシフト*¹で電気代を安く抑えられる
✅専用アプリで30分毎の単価を確認できる
✅解約金・違約金が無料
*¹ピークシフトとは、電気の使用を電力量料金単価が高い時間帯から、安い時間帯にシフトさせる方法のことを指します。
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関東エリア | -1,400円 | -1,500円 | -6,600円 | -7,500円 |
他エリアの年間節約額を見る
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関西エリア | 割高 | -2,100円 | -5,000円 | -6,600円 |
中部エリア | -1,700円 | 割高 | 2,700円 | -2,600円 |
北海道エリア | -10,600円 | -19,100円 | -27,400円 | -31,100円 |
東北エリア | 割高 | 割高 | -3,900円 | -4,400円 |
北陸エリア | -6,700円 | -8,900円 | -13,700円 | -16,000円 |
中国エリア | 割高 | -4,900円 | -10,500円 | -10,200円 |
四国エリア | -1,100円 | -5,600円 | -8,900円 | -12,000円 |
九州エリア | 割高 | 割高 | 割高 | 割高 |
沖縄エリア | -5,100円 | -12,800円 | -16,700円 | -15,000円 |
Looopでんきは、市場連動型プランを提供している電力会社です。固定従量単価のプランと異なり、30分毎に変動する電力の市場価格によって電力量料金単価が変動する点が特徴です。
市場連動型プランと聞くと「危険なのでは?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、電力の市場価格が安い時間帯を把握して電気を使用していれば、いきなり法外な電気代を請求される心配もありません。
むしろ、ピークシフトを行うことで固定従量単価型プランよりも電気代を安くすることも可能です。変動する電力量料金単価は、Looopでんきの専用アプリで簡単に確認できるのでゲーム感覚で電気代を節約できます。
また、契約後にやっぱり自分には向いてないと思った場合でも、解約金0円で他の電力会社に切り替えるできるので、安心です。
idemitsuでんき|自動車利用者におすすめ
idemitsuでんきが人気の理由
✅電気使用量が多くなる程おトクな料金プラン
✅自動車利用者がガソリン代や電気代の割引が適用
✅出光興産グループが提供している電力サービスのため安心
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関東エリア | -1,572円 | -3,540円 | -7,608円 | -11,676円 |
他エリアの年間節約額を見る
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関西エリア | 割高 | 割高 | 割高 | 割高 |
中部エリア | -552円 | -1,248円 | -3,852円 | -6,456円 |
北海道エリア | -1,188円 | -3,204円 | -7,320円 | -11,436円 |
東北エリア | -660円 | -1,464円 | -4,344円 | -7,224円 |
北陸エリア | -804円 | -1,788円 | -4,260円 | -6,744円 |
中国エリア | -2,232円 | -3,360円 | -5,820円 | -8,280円 |
四国エリア | -1,032円 | -2,328円 | -5,448円 | -8,568円 |
九州エリア | -372円 | -1,068円 | -3,924円 | -6,780円 |
idemitsuでんきはガソリンスタンドなどでお馴染みの出光興産グループが提供している新電力サービスです。
電力量料金の第2、3段階目が大幅に安く設定されているため、電気使用量が多くなる程おトクな料金プランと言えます。基本料金と電力量料金の第1段階目も各地域の大手電力会社と同水準に設定されているため、電気使用量が少ない方でも電気代が割高になることはないので安心です。
また、idemitsuでんきは自動車利用者にガソリン代や電気代の割引が適用されるクルマ特割があります。(詳細はこちら)
電気単体の節約効果は他の電力会社と比べると少し物足りない点もありますが、クルマ特割も加味するとおすすめの電力会社なので、自動車利用者の方におすすめの電力会社です。
シンエナジー|ライフスタイルにあわせた時間帯別プラン
シンエナジーが人気の理由
✅ライフスタイルにあわせた時間帯別プランを選択可能
✅ぴったりプラン診断で自分にあったプランを毎月診断可能
→プランの切替も毎月可能!
✅供給件数10万件以上の豊富な実績
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関東エリア ※きほんプラン | -2,376円 | -4,368円 | -7,180円 | -10,560円 |
シンエナジーは時間帯別プランを提供してしている数少ない新電力サービスです。ライフスタイルにあわせたプランを3種類から選択可能で、毎月プラン変更ができるため電気代を安く抑えられます。
おすすめする方 | おすすめ料金プラン |
昼間に電気を多く使用する | 【昼】生活フィットプラン |
夜間に電気を多く使用する | 【夜】生活フィットプラン |
迷った場合は… | きほんプラン |
【昼】【夜】生活フィットプランはデイタイム・ライフタイム・ナイトタイムの3つの時間帯毎に電力量料金単価がが異なり、デイタイムの単価が安い「【昼】生活フィットプラン」とナイトタイムの単価が安い「【夜】生活フィットプラン」といった違いがあります。
ちなみに、きほんプランは電気使用量毎に単価が変わる従量電灯プランとなっています。
シンエナジーはマイページでぴったりプラン診断が可能で、実際の電気の使い方から自動的におすすめのプランがわかります。そのため、もしも契約プランに迷ったら最初はきほんプランで契約しておいて、翌月以降に自分にあったプランに変更することをおすすめします。
ENEOSでんき|にねんとく²割がおトク
ENEOSでんきが人気の理由
✅電気使用量が多くなる程おトクな料金プラン
✅にねんとく²割で電力量料金が割引(契約条件あり)
✅ENEOSカード・特別提携カードでの支払いで電気代が割引
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関東エリア | -1,488円 | -3,348円 | -7,656円 | -11,964円 |
ENEOSでんきは、エネルギー事業の大手でもあるENEOS Power株式会社が提供する新電力サービスです。
ENEOSでんきは先程紹介したidemitsuでんきと似たような料金体系となっており、電気使用量が多くなる程電気代が安くなる料金プランです。とはいえ、一人暮らしのような電気使用量の少ない方でも、地域の大手電力会社よりも電気代が割高になるわけではないので安心です。
また、ENEOSでんきでの2年以上の契約を約束することで「にねんとく²割」が適用されます。適用開始から24カ月間、電力量料金が0.2円/kWh割引されるので、電気代の更なる節約効果を期待できます。
ただし、更新月(23,24カ月目)以外で解約した場合は、解約手数料1,100円が別途かかるので注意しましょう。
ミツウロコでんき|電気使用量が多い程おトク
ミツウロコでんきが人気の理由
✅電気使用量が多くなる程おトクな料金プラン
✅一人暮らし向けのプランも選択可能
✅実績豊富なミツウロコグループがサービス提供会社
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関東エリア | -228円 | -4,020円 | -9,660円 | -15,312円 |
ミツウロコでんきは、実績豊富なミツウロコグループが提供する新電力サービスです。
料金プランは「従量電灯プラン」「シングル応援プラン」の2種類から選択可能です。こちらは名前の通り、一人暮らし向けのプランと、それ以外の方向けのプランといった違いがあります。
特に、従量電灯プランは電気使用量が多くなる程、大きな節約効果を期待できる料金プランのため、3人以上の世帯におすすめです。
一方で、ポイント還元やキャンペーンなどを実施していない点は残念なポイントです。キャンペーンについては、過去実施していた実績もあるので、キャンペーンを再開したタイミングまで切り替えを様子見してもいいかもしれません。
リボンエナジー|豊富な割引メニューがおトク
リボンエナジーが人気の理由
✅基本料金0円の市場連動型プラン
✅住まいの環境に合わせた割引特典がある
✅電気を賢く使用することで節約が可能
✅支払方法でデビットカードを選択可能
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関東エリア | 割高 | -203円 | -1,141円 | -1,585円 |
リボンエナジーは、基本料金0円の市場連動型プランを提供している電力会社です。固定従量単価のプランと異なり、30分毎に変動する電力の市場価格によって電力量料金単価が変動します。
市場の電力価格が安い時間帯を狙って、賢く電気を使用することで固定従量単価型プランよりも電気代を安くすることも可能です。ちなみに、変動する電力量料金単価は、リボンエナジーのマイページ内で確認できます。
リボンエナジーの特徴としては、住まいの環境に合わせた割引特典があることです。割引メニューとしては以下の通りです。
リボンエナジー割引特典一覧
割引額 | 適用条件 | |
マイホーム割引 | -0.55円/kWh | 持ち家に住んでいる |
ファミリー割引 | 1人世帯:-0.11円/kWh 2人世帯:-0.22円/kWh 3人世帯:-0.33円/kWh 4人世帯:-0.44円/kWh 5人以上:-0.55円/kWh | 世帯人数によって割引額が変動 ※誰でも適用可能です |
ペット割引 | -0.55円/kWh | ペットと暮らしている |
オール電化割引 | -0.55円/kWh | オール電化住宅に住んでいる |
太陽光割引 | -0.55円/kWh | 太陽光発電設備がある |
蓄電池割引 | -0.55円/kWh | 家庭用蓄電池がある |
EV割引 | -0.55円/kWh | 電気自動車を所有している |
尚、割引特典は自動で適用されるわけではなく、マイページから自分で手続きする必要があるので注意しましょう。
Pontaでんき|Pontaポイントがザクザク貯まる
Pontaでんきが人気の理由
✅Pontaポイントが毎月必ず150ポイント貯まる
✅新規契約でPontaポイントが2,000ポイントもらえる
✅専用アプリで毎月の請求額を予測できる
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関東エリア | -3,816円 | -3,840円 | -3,852円 | -3,864円 |
Pontaでんきはauエネルギー&ライフ株式会社が提供する新電力サービスです。
Pontaでんきの特徴は、大量のPontaポイントが貯まる点です。新規契約でもらえる2,000ポイントに加えて、毎月150ポイントずつが貯まるため、初年度は合計で3,800ポイントが貯まります。
ただし、Pontaでんき自体の料金プランは各地域の大手電力会社と同水準の料金体系となっているため、電気単体での節約効果は期待できません。
そのため、Pontaポイントを普段から貯めていない方はおトク感を感じないので注意しましょう。
エネワンでんき|電気基本料金5ヵ月無料
エネワンでんきが人気の理由
✅電気使用量にあわせて3種類の料金プランを選択可能
✅環境や社会貢献できるオプションプランを追加できる
✅【5月31日まで】電気基本料金5ヵ月無料キャンペーン実施中
年間節約額 | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし以上 |
関東エリア | -4,908円 | -6,540円 | -10,116円 | -15,336円 |
エネワンでんきは、電気使用量にあわせて「エネワンハッピー」「エネワンバリュー」「エネワンダフル」の3種類の料金プランを選択可能です。使用量の目安は以下の通りです。
電気使用量 | おすすめ料金プラン |
0~300kWh | エネワンハッピー |
301~600kWh | エネワンバリュー |
601kWh~ | エネワンダフル |
自分の電気使用量にあわないプランを選択すると、電気代が割高になる可能性があるので注意しましょう。
また、エネワンでんきはトッピングオプションを付けることで環境や社会貢献ができる点も特徴です。トッピングオプションについて詳しく知りたい方はぜひ公式サイトで内容を確認してみてください。
一方で、エネワンでんきには注意点があります。それは1年未満に解約すると解約金が3,300円かかる点です。そのため、エネワンでんきは1年以上の契約を前提に申し込むことをおすすめします。
電力会社の新規申込・契約切替の手順
気になる電力会社が見つかっても「電力会社の新規申込をWebでやるのは大変そう…」「切り替え手続きって難しそう…」と不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、電力会社の新規申込・契約切替は最短5分で完了するくらいには簡単です。
引越しなどを伴う新規申込と、同一住所で電力会社を切り替える契約切替の手順は若干異なるので、ここではそれぞれの手順を解説します。
引越しなどを伴う新規申込の手順
まずは、引越しなどを伴う新規申込の手順を解説します。新規申込の場合は、特に事前に準備が必要なモノはないので、3~5分程度の空き時間でも申込完了まで進めます。
以下では、申込方法から電気が使用できるまでの流れを詳しく紹介します。
自分が契約したい電力会社が見つかったら、公式サイト上の申込フォームに必要情報を入力していきましょう。
電力会社によって入力する項目は若干異なりますが、基本的には下記4点が決まっていれば、問題なく申込完了できます。
申込に必要な情報
電気開通希望日は直前すぎると希望の日程を選択できないので、最低でも3~7営業日前には申込手続きを行うことをおすすめします。
また、新電力会社の支払方法は「クレジットカード」「口座振替」の2種類からしか選択できない場合が多く、コンビニ支払はそもそも選択できない可能性が高いので注意しましょう。
こちらで入力内容に不備がなければ、電気開通希望日に電気が使用できるようになります。
STEP1で電気の新規申込手続きは完了しています。
ただし、申込内容に不備・要確認事項があった場合は電力会社から電話やメールで連絡がある場合があります。
電力会社からの連絡を無視をしていると電気の開通ができないので、必ず対応するようにしましょう。
逆に連絡がない場合は問題なく手配が進んでいるということなので、何もする必要はありません。
電気を使用開始するために、ガス開栓のような立ち会いは不要です。
物件に設置されている分電盤のブレーカーをあげるだけで、電気が使用開始できるようになります。
同一住所での契約切替手順
次に、同一住所で他の電力会社から契約会社を乗り換える際の申し込み方法を解説します。契約切替の場合は、事前に確認しておくべき情報が何点かあるので注意しましょう。
以下では、契約切替で調べておくべき情報や申込方法、契約切替完了までの流れを詳しく紹介します。
電力会社の契約切替をする場合、現在契約中の電力会社の情報が必要となります。手続きに必要となる情報は以下の通りです。
手続きに必要な情報
上記情報を暗記している方は少ないと思いますが「申込時の受付確認メール」「マイページ」「検針票」などで確認可能です。
また、どうしてもわからない場合は契約している電力会社に問い合わせることで確認することもできます。
STEP1で必要な情報の確認ができたら、契約切替先の電力会社の公式サイトにアクセスして、申込フォームに必要情報を入力していきましょう。
先程確認した情報とは別途「希望する料金プラン」「支払方法」などを入力する必要があるので、こちらも予め決めておくとスムーズです。
必要情報の入力が完了したら、契約切替の申込手続きも完了です。申し込み内容に不備がなければ、後は自動的に契約先の電力会社が切り替わるのを待ちましょう。
現在、契約している電力会社の解約手続きはしなくても大丈夫かと、不安に思う方もいるかもしれませんが、新しい電力会社が切替手続きの際に現在の電力会社の解約手続きを代理で行ってくれるので何もする必要はありません。
親切心から自分で解約手続きを行ってしまうと、むしろ切替手続きがうまくいかなくなるので注意しましょう。
また、切替手続きに際して新しい電力会社から確認事項の連絡がくる場合があります。こちらも無視していると電気の切替手続きが進まないので必ず対応するようにしましょう。
契約切替の申込手続き後、特に不備や確認事項がなければ、次回もしくは次々回の電気検針日から新しい電力会社での契約が開始されます。
契約切替日はメールなどで通知があるので、気になる方はチェックしておきましょう。
また、分電盤のブレーカーなども特に触る必要はありません。
新電力会社に関するよくある質問
最後に、新電力会社に関して、当サイトに多く寄せられる質問に回答します。
もしも、こちらを読んでも疑問が解決しない場合は「問い合わせフォーム」より質問いただけましたら、1~2営業日以内に回答するので、お気軽にご連絡ください。
- 電力自由化って何?
2016年4月に開始された電力自由化によって、すべての消費者が電力会社や料金プランを自由に選択できるようになりました。
そのため、電力自由化以前から電力事業を展開していた大手電力会社(東京電力など)以外の会社が、電力事業を開始して家庭に電気を販売できるようになりました。
ちなみに、2024年3月時点で新電力会社の家庭向け電力販売量の割合は全体の約23.9%となっています。(参照:経済産業省 電力・ガス小売全面自由化の進捗状況について)
- 電力会社によって電気の質や使用感は変わる?
結論からお伝えすると、電力会社によって電気の質や使用感が変わることはありません。また、停電しやすくなることもありません。
なぜなら各エリアに電力会社はすべて同じ送電網を使用して、家庭に電気を供給しているからです。
一方で、電力会社を切り替える際に契約電流(契約A)を下げて契約すると停電しやすくなりますが、それはどの電力会社で契約しても同じことです。
そもそも、電力会社に契約電流を変更したい旨を伝えなければ、現在契約している契約電流から勝手に変更されることはありません。
そのため、自分が意図せず停電しやすくなることはないので安心です。
- 新電力会社で契約するメリットは?
新電力会社で契約する最大のメリットは、電気代を節約できることです。電気代がどれくらい安くなるのかは、エリアや電気使用量によって異なるため、当記事の検証結果をぜひ参考にしてください。
それ以外のメリットとしては「ポイントが貯まる」「独自の特典を受けられる」「おトクなキャンペーン割引を受けられる」などもあげられます。
新電力会社への切替で、年間数万円程度の節約効果を期待できる場合もあります。
- 新電力会社で契約するデメリットは?
新電力会社で契約するデメリットは「電気代高騰リスクがある」ことがあげられます。
新電力会社の多くは燃料費調整額に上限設定を設けていないため、市場の電力価格が高騰すると、青天井に電気代が高騰するリスクがあります。(2025年1月時点では上限を越えているのは関西・九州エリアのみ)
中には、独自の燃料費調整制度を適用している電力会社もあり、そのような電力会社は各地域の大手電力会社よりも電気代が割高になりやすい傾向にあるので注意しましょう。
- 契約先の電力会社が倒産したらどうなるの?
万が一、契約先の電力会社が倒産してしまった場合は、一時的に地域の大手電力会社が電気の供給を肩代わりしてくれます。そのため、急に電気が使用できない事態にはなりません。
ただし、こちらはあくまで一時的な措置なので、猶予期間中に新しい電力会社で契約する必要があります。電力会社の契約をしないままでいると、いずれ電気の供給が止められてしまうので注意しましょう。
猶予期間の期限は郵送やメールで通知が届くので、案内が来たらすぐに新しい電力会社を探すことをおすすめします。
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金って何?
再生可能エネルギーの使用を促進するために、国が行っている制度です。電力会社が再生可能エネルギーを発電する方に支払う料金を、消費者が一部負担するシステムです。
そのため、再生可能エネルギー発電促進賦課金は、毎月の電気代に必ず上乗せされて請求され、どの電力会社で契約しても一律の料金となっています。
- 燃料費調整額って何?
燃料費の原価を、月単位で調整している金額です。簡単に言うと、電気の発電にかかる費用を電気代に反映するための金額です。
燃料費調整額は「燃料費調整単価×電気使用量」によって求められ、燃料費調整単価が毎月変動する形です。
燃料費調整単価は、電力会社によって算出式が異なるため、安い電力会社を比較する際には燃料費調整額を加味しないと、契約後に後悔する可能性があります。
その点、当記事の年間節約額は各電力会社の燃料費調整単価を調査し、電気代に反映した上で算出しているので本当に安い電力会社を探す参考にしてください。
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