皆さん、ガスは使っていますか?ほとんどの人がガスを使って生活をしていると思います。
すると、毎月ガス代の請求がきますよね。ガスをたくさん使うと、ガス代が高くなることはご存知かと思いますが、実際どのようにガス代が計算されているのかを理解している方は意外と少ないです。
そこで今回は家庭のガス代がどのように計算されているのかを詳しく解説します。ガス代の計算方法を知っていると自分にとっておトクなガス会社を調べる際に非常に役立ちますので、ぜひ参考にしてください。
Table of Contents
ガス料金の計算方法
ガス料金の計算方法をみていく前に、まずはガスの「基本料金」と「従量料金」について理解しておきましょう。
基本料金 | 月ごとの使用量に応じて定額で支払う金額 |
従量料金 | 使用量1㎥あたりに支払う金額 |
ガス料金の計算式
基本料金と従量料金の意味を理解したところで、詳しい計算式をみていきましょう。
このようにガス料金は基本料金と従量料金を合計した金額により計算されます。
基本料金の算出方法
基本料金は使用したガスの使用量に応じて、算定されます。具体的に東京ガス一般料金の料金表を用いてみていきましょう。
例えば1ヵ月のガス使用量が19㎥だった場合は料金表Aが適用されるので、基本料金は759.00円となります。ガス使用量が31㎥だった場合は料金表Bが適用されるので、基本料金は1,056.00円となります。
従量料金の算出方法
次に従量料金の算定方法をみていきましょう。従量料金は単位料金(1㎥あたり)×ガス使用量±原料費調整額によって計算されます。原料費調整額については計算方法が複雑な為、後程解説します。
こちらも東京ガス一般料金の料金表を用いて説明していきます。
例えば1ヵ月のガス使用量が19㎥だった場合の単位料金は169.45円となります。その為、従量料金は「169.45円×19㎥」で計算できる為、3,219円(小数点未満は切捨て)となります。この従量料金と基本料金の759.00円を合計した3,978円が1カ月のガス料金となります。
また1ヵ月のガス使用量が31㎥だった場合の単位料金は154.60円となるので、従量料金は「154.60円×31㎥」で計算できる為、4,792円(小数点未満は切捨て)となります。この従量料金と基本料金の1,056.00円を合計した5,848円が1ヵ月のガス料金となります。
原料費調整額って何?
従量料金の計算方法に含まれている原料費調整額とは一体どんな金額なのかを解説していきます。どのガス会社で契約しても必ずかかってくる金額なので、料金比較の上で加味する必要はありません。また内容も若干難しいので、興味のある方だけ見ていただければ問題ありません。
都市ガスの原料となるLNGやLPGは原油価格や為替レートの影響によって、価格が変動します。その為、供給会社が原料の仕入れ値を加味せずにガスを提供していると儲かりすぎてしまったり、赤字になってしまったりする可能性があります。
その為、価格の変動に応じて毎月のガス料金を調整する制度があり、その制度を原料費調整制度と言います。この制度によって調整される金額が「原料費調整額」となります。
原則として原料費調整額は直近3ヵ月の貿易統計価格の平均を参考に、算定するとされています。その為、経済情勢が厳しい状況下においてはガス料金は高くなると覚えておきましょう。
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