【怪しい?】カブアンドでんきのメリット・デメリットを徹底解説!料金プランや注意すべきポイントは?

電力会社
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カブアンドでんきは、株式会社カブアンドピースが提供する新電力サービスです。元株式会社ZOZO代表取締役社長である前澤友作氏が提供し、サービス利用者に自社株をプレゼントするといった新しい仕組みが大きな話題を呼んでいます

しかし、SNS等では「胡散臭い」「本当におトクなの?」といった声も散見します。そこで今回は、カブアンドでんきの料金プランや契約するメリット・デメリットを解説します。カブアンドでんきの契約を検討している方はぜひ参考にしてください。

カブアンドでんきの基本情報

カブアンドピースのロゴ
提供会社株式会社カブアンドピース
供給エリア全国(沖縄・一部地域を除く)
※法人契約はエリア内であっても不可
契約期間・解約金契約期間縛りなし・解約金無料
支払方法クレジットカード決済・口座振替
燃料費調整額上限設定なし
※市場連動型プランではない

カブアンドの仕組み

カブアンドサービス別の株引換券の還元率

カブアンドでんきについて詳しく知るためには、カブアンドのサービスモデルを理解する必要があります。

カブアンドピースのサービスは、カブアンドが提供する「電気・ガス・インターネット回線・モバイル通信・ウォーターサーバー・ふるさと納税」の6つのサービス契約者が、利用額に応じた未公開株がもらえるという仕組みです。還元率は上記画像を参照)

正確には利用額に応じた株引換券が付与され、引換券を株に交換するかどうか選べる権利を得られます。ちなみに、株を交換しないという選択も可能で、その場合はサービスの割引に使用できるようですが、サービス割引は適用されたらそれまでです。

一方で、株価は会社の業績によって上昇する可能性があるため、所有している株資産の価値も割引額よりも大きくなる可能性があります。

さらに、カブアンドのプラス会員になると株引換券の還元率が通常会員の2倍になったり、アンケートに答えるだけで株引換券がもらえる等、株引換券を効率的に貯められます。プラス会員は月額500円で誰でも加入できるので、複数サービスの契約を検討している場合は特におすすめです。

もっと詳しく仕組みについて知りたい方は、カブアンドの新株式発行届出目論見書をご確認ください。

>>カブアンド新株式発行届出目論見書

カブアンドの注意点

ライフラインなど、生きていく上で必ず使用するサービスを切り替えるだけで株資産を手に入れられるカブアンドですが、いくつか注意点があります。

株式上場後の注意点は基本的には通常の株式投資と変わらないと推測されるため、ここではカブアンドが上場する前の注意点に絞って紹介します。

カブアンドの注意点

  • カブアンドピースが上場しないと株を売却できない(現金化できない)
    →上場できるかどうかは約束されたものではない
  • 過去統計設立で「会社設立→上場」までの最速記録が3年8ヶ月(M&A総合研究所
    数年間は株を売却できないリスクを覚悟(ロックアップ期間がするとさらに長くなる)
  • 業績次第では株価が取得価格よりも下落する可能性がある
  • 議決権がない
    →上場後は議決権が付与されます
  • 譲渡制限があるので他人に売ったり譲ったりできない

細かく注意点を上げるとキリがありませんが、特に注意しなければならないのは上記5つのポイントです。

株を取得したからといって必ず売却(現金化)できる、資産が増えるわけではないという点は最低限理解しておきましょう。

もっと詳しく知りたい!

カブアンド公式サイト

カブアンドでんきの料金プラン

カブアンドでんきの料金プランは「一般家庭向けプラン」「6kVA以上プラン」の2種類です。

ただし、6kVAプランは契約容量が大きい大型住居や小規模事業者向けのプランのため、今回は一般家庭向けプランのみを詳しく紹介します。

地域の大手電力会社との料金表比較

まず、カブアンドでんきの料金プランを各地域の大手電力会社と比較してみました。結論から申し上げると、カブアンドでんきは地域の大手電力会社よりも僅かながらおトクな料金プランを提供しています。

というのも、全エリア共通で基本料金・最低料金は同額・電力量料金が第1段階目から若干割安に設定されているからです。

とはいえ、第1,2段階目までの割引率は誤差の範囲内なので、電気使用量が月間300kWh以下の方の電気代はほぼ同額と考えて問題ありません。一方、第3段階目は1kWhあたり0.5円割安に設定されているので、電気使用量が多くなる程節約効果も大きくなります

下記で各エリア毎の料金単価をまとめておりますので、自分に該当する地域をご確認ください。

北海道エリア
カブアンドでんき北海道電力
基本料金1契約:10A毎に402.60円402.60円
電力量料金~120kwh35.34円35.35円
121~280kwh41.62円41.64円
281kwh~44.86円45.36円
参考:北海道電力公式HP
東北エリア
カブアンドでんき東北電力
基本料金1契約:10A毎に369.60円369.60円
電力量料金~120kwh29.61円29.62円
121~300kwh36.35円36.37円
301kwh~39.82円40.32円
参考:東北電力公式HP
関東エリア
カブアンドでんき東京電力
基本料金1契約:10A毎に311.75円311.75円
電力量料金~120kwh29.79円29.80円
121~300kwh36.38円36.40円
301kwh~39.99円40.49円
参考:東京電力公式HP
中部エリア
カブアンドでんき中部電力
基本料金1契約:10A毎に321.14円321.14円
電力量料金~120kwh21.19円21.20円
121~300kwh25.65円25.67円
301kwh~28.12円28.62円
参考:中部電力公式HP
北陸エリア
カブアンドでんき北陸電力
基本料金1契約:10A毎に302.50円302.50円
電力量料金~120kwh30.85円30.86円
121~300kwh34.74円34.75円
301kwh~35.96円36.46円
参考:北陸電力公式HP
関西エリア
カブアンドでんき関西電力
最低料金最初の15kwhまで522.58円522.58円
電力量料金16~120kwh20.20円20.21円
121~300kwh25.59円25.61円
301kwh~28.09円28.59円
参考:関西電力公式HP
中国エリア
カブアンドでんき中国電力
最低料金最初の15kwhまで759.68円759.68円
電力量料金16~120kwh32.74円32.75円
121~300kwh39.41円39.43円
301kwh~41.05円41.55円
参考:中国電力公式HP
四国エリア
カブアンドでんき四国電力
最低料金最初の11kwhまで666.89円666.89円
電力量料金12~120kwh30.64円30.65円
121~300kwh37.25円37.27円
301kwh~40.28円40.78円
参考:四国電力公式HP
九州エリア
カブアンドでんき九州電力
基本料金1契約:10A毎に316.24円316.24円
電力量料金~120kwh18.36円18.37円
121~300kwh23.95円23.97円
301kwh~26.47円26.97円
参考:九州電力公式HP

燃料費が高騰している際の電気代に注意

料金表単価上では、カブアンドでんきの方が地域の大手電力会社より若干おトクな電力会社だとわかりました。しかし、カブアンドでんきには燃料費調整額に上限設定がないため、燃料費価格が高騰すると電気代が割高になるリスクがあります。

2022年~2023年にかけての電力危機に比べると、徐々に燃料費価格は落ち着いてきていますが、現在も「関西電力エリア」「九州電力エリア」の2エリアは燃料費調整単価の上限を越えてしまっています

基本的にカブアンドでんきの電気代は地域の大手電力会社と同額なので、燃料費調整単価が上限を越えているこの2エリアの電気代は割高になっているので、契約時には注意しましょう。

ちなみに、その他のエリアについては燃料費調整単価が上限を全く越える気配がないので、安心してカブアンドでんきで契約して問題ありません。

カブアンドでんきについてもっと詳しく知りたい

カブアンドでんきは公式サイトよりWEB完結で申込ができます。(24時間受付可)

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カブアンド公式サイト

カブアンドでんきのメリット

カブアンドの仕組みや料金プランを理解したところで、続いてはカブアンドでんきのメリットについて詳しく解説します。

大手電力会社と同じ電気代で未公開株がもらえる

先程も紹介した通り、カブアンドでんきの料金プランは燃料費が高騰しない限りは、地域の大手電力会社の電気代とほぼ同額です。

こちらについては、前澤氏が令和の虎に出演した際のコメントでも「東京電力の規制料金プランと電気代は基本的に同額になります」と明言しています。

そのため、電気代は同じままカブアンドピースの未公開株を取得できる点がカブアンドでんき最大のメリットと言えるでしょう。

ちなみに、カブアンドでんきの株引換券の還元率は利用金額の1%ですが、プラス会員になると2%の還元率となります。

いつ解約しても解約金は無料

カブアンドでんきは新しいサービスなので、好奇心から契約を検討している方も多いのではないでしょうか?

そのような方であっても、カブアンドでんきには契約期間の縛りがないので安心です。契約後、やっぱり他の電力会社に切り替えたいと思っても、解約金無料で切り替え手続きが可能なので、好奇心や興味だけで契約してもリスクがありません

前澤氏の会社が運営している安心感がある

昨今の電力危機で100社以上の新電力会社が倒産やサービス停止に追い込まれました。そのような会社に共通するのは資本力が少なかったという点です。

その点、前澤友作氏は株式会社ZOZOの社長を21年間務めた後、宇宙旅行に行ったり、国民にお金を配ったりと見るからに資本力があります。そのため、少しの危機程度で会社が揺らぐようなことはないでしょう。

さらに、カブアンドピースは前澤氏が「国民総株主」というミッションを掲げて上場を目指す企業です。多くの国民を巻き込んでの事業となるので、前澤氏の経歴にキズがつくような不義理なことはしないと考えられます

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カブアンドでんきのデメリット

続いて、カブアンドでんきのデメリットについて紹介します。

尚、カブアンドのサービス全体に関する注意点やデメリットは先程紹介した通りなので、ここでは電気サービス特有のデメリットのみの紹介とします。

電気単体なら他の電力会社の方が割安

カブアンドでんきの料金プランは、正直に申し上げると電気代自体はそれほど割安ではありません。地域の大手電力会社とは同水準ですが、他の新電力会社の方が格安の料金プランを提供しています。

新電力会社は地域の大手電力会社よりも割安な料金プランに加えて、ポイント還元やキャンペーン割引などの方法で利用者にメリットを提供しています。

そのため、未公開株には興味がなく、純粋に電気代を安くしたい方にカブアンドでんきはおすすめできません

オール電化物件は契約できない

カブアンドでんきはオール電化向けの料金プランを提供していません。

オール電化向けの料金プランは時間帯別で料金単価が異なり、夜間の電気代が割安になるように設計されています。

しかし、電気の仕入れルートによっては企業が赤字となってしまうため、オール電化向けの料金プランを提供している新電力会社は意外と少ないです。

カブアンドでんきも例に漏れず、オール電化対応はできていないため、オール電化物件の方は他の電力会社での契約を検討する必要がありあす。

関連記事:オール電化におすすめの電力会社ランキング!電気代が安い電力会社を紹介!

燃料費調整額に上限設定がない

燃料費調整制度は「発電にかかったコストを電気代に加算(減算)して調整する制度」です。そのため、市場の電力価格が高騰すると、燃料費調整額の加算請求分が割高になります。

しかし、地域の大手電力会社が提供する規制料金プランは、燃料費調整額の加算請求分に上限設定がされています。そのため、市場の燃料価格が高騰しても一定水準以上の電気代請求はされません。

一方、カブアンドでんきは加算請求分の上限設定がないため、市場の燃料価格の高騰の影響を青天井で受けるリスクがあります。

カブアンドでんきの申込方法

最後に、カブアンドでんきの申込方法を紹介します。基本的には、他の新電力会社の切り替え手続きと大きな差はありません。

ただし、カブアンドでんきは同一住所での切り替え申込しかできないので、引越しなどを伴う新規申込はそもそも受け付けてしていないので注意しましょう。

STEP
カブアンドの公式サイトで会員登録をする

カブアンドでんきを契約するためには、カブアンドの会員登録をする必要があります。会員登録はもちろん無料で、メールアドレス・電話番号・投資経験の有無などの簡単な質問に回答するだけで可能です。

実際に会員登録してみたところ、1分程度で会員登録ができました。

他の電力会社では発生いない工程ですが株を受け取るために必要なことなので、面倒くさがらずに登録しましょう。>>会員登録ページはこちら

STEP
契約切替に必要な情報を準備する

次に、電気の契約を切り替えるために必要なものを準備しましょう。カブアンドでんきに切り替える上で、事前準備が必要な情報は以下の通りです。

  • 希望するプラン
  • 支払方法(クレジットカードor口座振替)
  • 現在契約している電力会社の「お客様番号」
  • 現在住所の「供給地点特定番号」
  • 現在の契約アンペア数

お客様番号・供給地点特定番号・契約アンペア数については、現在契約している電力会社の検針票やマイページで確認できます。もしもどちらでも確認できない場合は、電力会社に直接問い合わせることで確認可能です。

STEP
カブアンドでんきの申込フォームから申し込む

STEP1,2でカブアンドでんきに申し込むための事前準備は完了なので、公式サイトの申込フォームから必要事項を入力していきましょう。

先程準備した以外の情報も入力が必要ですが、住所など事前に調べておかなくてもわかる内容ばかりなのでご安心ください。

申し込みフォームへの入力が完了したら申込手続きも完了です。

STEP
電気の供給開始

申込手続き後、特に不備や確認事項がなければ、次回もしくは次々回の電気検針日からカブアンドでんきでの電気供給が開始されます。契約切替日はメールなどで通知があります。

分電盤のブレーカーなども特に触る必要はありません。

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