先日政府が発表した「節電を実施した家庭にポイントを付与する新制度」はご存知でしょうか?
昨今話題となっている電力逼迫問題に対して、政府が介入し対策案が検討されています。その中で岸田文雄首相は「効率化に応じて幅広く利用できるポイントの付与や、事業者の節電分を買い取る制度で実質的に電気代負担を軽減する」と述べています。
政府が介入するくらいには電力逼迫問題は深刻化しているわよ…
今回は新制度によって作られる「節電ポイント」について詳しく解説します。電気代の節約に興味のある方はぜひ参考にしてください。
Table of Contents
節電ポイントって何?
節電ポイントは電力会社の節電要請に応じて節電することで付与されるポイントのことです。一部の電力会社では既に節電することで付与されるポイントサービスを提供していますが、このサービスに対して政府のポイントを上乗せして付与する形となります。これらのポイントは「Tポイント」「Pontaポイント」等で還元されます。
節電ポイントはいつからいつまで?
期間については電力会社によって異なるので、自分の住んでいる地域の情報をチェックしておきましょう。ちなみに東京電力、中部電力については7月から始まることが既に決定しています。他の大手電力会社、関西電力、東北電力、九州電力、四国電力、北海道電力、北陸電力、沖縄電力についてはまだ発表されていませんが、今後より多くの電力会社が節電ポイントの導入を行っていくと思われます。
終了時期については確定ではありませんが、7月~9月までの実施を政府は検討しているようです。
節電ポイントはどれくらいもらえる?
現在開始月が決まっている東京電力と中部電力で1kwh節電した場合にもらえるポイントは下記の通りです。
東京電力:5円相当 中部電力:10円相当
電力会社によって還元ポイント数が異なるので注意が必要ですね。ただインターネットでも話題になっていましたが、東京電力エリアでは頑張って20kwh節電して100円相当の還元額なので少し物足りなさを感じる方も多いでしょう。
こちらに加えて参加する家庭にまず2000円相当のポイントを付与すると政府より発表がありました。こちらのポイント支給は8月中に開始することも発表されています。※6/28時点
節電ポイントの参加条件・参加方法・やり方
節電ポイントの参加条件
東京電力ホールディングス→「▶TEPCO省エネプログラム2022」への参加
中部電力ミライズ→「▶NACHARGE(ネイチャージ)」への参加
他の電力会社の節電ポイントプログラムについてはまだ発表されていませんが、似たような条件になることが予想されます。※6/28時点
節電ポイントの参加方法・やり方
6/28時点でプログラムへの参加が発表されている2社の参加方法は下記の通りです。
東京電力ホールディングス
- WEB会員サービス(▶くらしTEPCO)への登録
- 「夏の節約チャレンジ2022」参加フォームで申し込む
- メールにて節電チャレンジ対象時間帯のお知らせが届く
- 節電アクションを起こす
- 毎週節電チャレンジの結果がメールで届く
- キャンペーン終了時に節電ポイントに応じて、くらしTEPCOポイントを獲得する
中部電力ミライズ
- WEB会員サービス(▶カテエネ)への登録
- スマートメーターを設置する
- メールにて届く節電アクションを起こす
- 節電量につきカテエネポイントを獲得する
他の電力会社の節電ポイントプログラムについてはまだ発表されていませんが、似たような参加方法・やり方になることが予想されます。※6/28時点
節電ポイントに参加する意味はあるの?
正直節電ポイントに参加する意味があるかどうかは個人差があるとしか言えません。
東京電力エリアで1kwh節電することでもらえるのは5円です。1kw=1000Wなので1000W節電できれば5円ということになります。具体例をみていきましょう。1000Wを使用する電気の使用用途は下記の通りです。
- エアコン(1000W)を1時間使用する
- テレビ(200W)を5時間使用する
- 蛍光灯(20W)を20時間使用する
- PS4等のゲーム(150W)を約7時間使用する
上記の中の1つを我慢して5円です。「7時間もゲームを我慢して5円しかもらえないならゲームするわ!」って感じですよね。笑
エアコンを1時間我慢するくらいであればできそうですが、30日間エアコンの使用を1日1時間我慢したとしても150円しかもらえません。これも「1ヵ月我慢して150円しかもらえないなら普通にエアコン使うわ!」という声が聞こえてきそうです。笑
節電ポイントという観点からみると全く意味がないように感じますが、エアコンの使用を1日1時間30日間我慢すると月間で30kwhの節電ができます。つまり30kwh分の電気料金の請求が減ります。東京電力スタンダードSプランの料金表であれば第2段階の従量料金が1kwh=26.46円なので、月間793円分電気料金の請求金額が減ることになります。これに節電ポイント分の150円を足すと約1000円程度の節約ができることになります。
つまり節電ポイントを目的に節電をするのではなく、節電ポイントをきっかけに節電することで結果的に電気料金を大幅に下げることに繋がります。せっかくの機会なので、節電ポイントプログラムに参加した上で節電に取り組んでみるのもいいかもしれませんね。もちろん参加するだけでもらえる可能性のある2000円相当のポイントの存在も大きいですしね!
ただし、くれぐれも無理な節電だけはやめましょう。たった1000円の為に熱中症になってしまったとなっては本末転倒ですので…
簡単にできる節電方法3選
最後に特に我慢することなく、誰でも簡単に節電できる方法を紹介します。
エアコンの使い方を見直す
エアコンは家電の中で一番といってもいい程、電力を使用する家電です。逆に言えば、エアコンの使い方を見直すだけで大きな節電効果を見込めます。
- 風量設定を自動運転にする
- フィルターの掃除をする
- 扇風機やサーキュレーターと併用する
- 頻繁にスイッチのオンオフを繰り返さない
- 温度設定を夏は28度にする
冷蔵庫の使い方を見直す
冷蔵庫も使用しない家庭はない家電です。エアコン程のインパクトはありませんが、冷蔵庫の使い方を見直すだけでも節電効果を見込めます。
- 冷蔵庫の中を整理する
- 壁から少し隙間をあけて設置する
- 開け閉めの回数を減らす
待機電力を減らす
家電等を使っていない時でもコンセントを差したままにしておくと、わずかに電力を消費してしまいます。これがいわゆる待機電力です。待機電力は世帯で使用する総電力量の内、約5%程度を占めていると言われています。この1~2%程度減らすことで節電に繋がります。それでは待機電力を減らす方法を見ていきましょう。
- 使わない家電のコンセントを抜いておく
- 節電タップを利用する
もっと詳しく節電方法を知りたい方は…
もっと詳しく節電方法を知りたい方は別の記事で詳しく解説しているわよ!
コメント