電気代の高騰により、電気代を安く抑える為に家庭用の太陽光発電を検討している方も多いのではないでしょうか?
しかし太陽光発電について調べていると「太陽光発電はやめておいた方がいい」という意見もよく見られます。そこで今回は太陽光発電のメリットやデメリットを紹介した上で太陽光発電は本当にやめておいた方がいいのかどうかを解説します。
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Table of Contents
太陽光発電のメリット
まずは太陽光発電のメリットを6つ紹介します。
電気代を節約できる
1つ目のメリットは電気代を節約できることです。電気代が高騰している現在、太陽光発電に注目が集まっている理由でもあります。電力会社から購入している(消費している)電気を太陽光発電により自家発電で賄うことで電気使用量が抑えられて節約に繋がります。
ちなみに、自家消費を主とする太陽光発電は自家消費型太陽光発電と呼ばれ、現在の太陽光発電の主流となっています。
参考記事:自家消費型太陽光発電とは|エネマネX
どれくらいの電気代を節約できるかは天候や設置条件によって異なりますが、太陽光発電協会(JPEA)によると設置容量1kWあたりで年間約1,000kwhの発電ができると発表されています。また経済産業省によると発電量の内、自家消費に回される割合は約3割と言われています。
電気代に換算すると従量料金によって異なりますが、設置容量1kWで年間8,000~9,000円程度の節約になります。(あくまで目安としてお考えください)
また電気使用量が減ることで燃料費調整額や再エネ賦課金も削減できるのでさらに節約効果は大きくなります。
関連記事:再エネ賦課金っておかしくない?少しでも電気代を安くする方法を解説!
売電することで収入を得られる
2つ目のメリットは売電することで収入が得られることです。売電収入とは太陽光発電によって発電した電気を電力会社へ得ることで得られる収入です。
基本的に太陽光発電は仕組み上、発電した電気をストックしておくことができません。つまり昼間に発電した電気を残しておいて夜間に使うということができません。昼間に使いきれずに余ってしまった電気は「余剰電力」として電力会社が買い取る「売電」という仕組みがあります。
再生可能エネルギーの買取価格は固定価格買取制度(FIT)によって国が定めた単価で10年間の買取が約束されています。このような事情から太陽光は投資の対象としても見られています。
災害や停電の備えにもなる
3つ目のメリットは災害や停電の備えにもなることです。ソーラーパネルを設置しておくと、万が一災害や停電が起きてしまった時も、太陽さえ出ていれば自宅で電気を使うことができます。
また先程、太陽光発電で発電した電気を溜めておくことができないという話をしましたが、蓄電池を用意すれば発電した電力を溜めておくことも可能です。災害時でも安心して電気を使えるのは、災害の多い日本においては大きなメリットです。
再生可能エネルギーの為、環境に優しい
4つ目のメリットは環境に優しい再生可能エネルギーであることです。こちらも周知の事実であるとは思いますが、日光さえあれば発電ができる上、CO2の排出もありません。その為、燃料が枯渇して発電コストが急に高騰するといったリスクもありませんし、環境を破壊することもありません。
また太陽光発電は再生可能エネルギーの中でも最も普及している発電手法でもあります。
夏は涼しく冬は暖かくなる
5つ目のメリットは夏は涼しく冬は暖かくなることです。こちらは意外と知られていませんが、ソーラーパネルを設置すると遮熱効果が得られるため、屋根からの熱をシャットアウトしてくれます。夏場に室内温度が上昇する原因の1つが屋根からの熱なので、遮熱することで夏は涼しくすごせます逆に冬場は設置されたパネルが放射冷却を防いでくれる為、室内から熱が逃げづらくなり室温を暖かく保ってくれます。
補助金を受け取れる
6つ目のメリットは補助金を受け取れることです。補助の内容は管轄の自治体によって異なりますので、一度自分で管轄の補助金制度を調べてみるといいでしょう。
太陽光発電のデメリット
続いて太陽光発電のデメリットを4つ紹介します。
設置する為の費用が高額
1つ目のデメリットは設置費用が高額であることです。もちろん取り付ける商品や面積によって異なりますが、最低でも80~120万程度の費用がかかります。
ただし年々設置費用は安くなってきている傾向にあり、自治体の補助金等を活用することで設置へのハードルは徐々に下がってきている現状です。また初期費用0円・月額料金制で太陽光発電を始められるサービスもあります。興味のある方は「0円ソーラー」で検索をしてみてくださいね。
発電量が天候によって左右される
2つ目のデメリットが発電量が天候によって左右されることです。太陽光発電は日射量によって影響されるので、雨が多い梅雨の時期や日照時間が少ない冬は思うように発電ができません。1年間の発電量でみれば、年によって極端に発電量が少なくなるようなことはありませんが、発電ができない時があるということはリスクとして頭に入れておきましょう。
メンテナンスコストがかかる
3つ目のデメリットはメンテナンスコストがかかることです。経済産業省は発電量の低下や機械類の故障がないかをチェックする為に4年に1度は定期点検することを推奨しています。ただしこの点検は有資格者でなければ行うことができず、大体1回の費用が2~3万円かかります。
せっかく節電や投資対象として太陽光発電をはじめたのに別の部分で費用がかかってしまうのは残念ですよね。
そもそも設置できない場合がある
4つ目のデメリットはそもそも設置できない場合があることです。というのもメーカーによって差はありますが、ソーラーパネルは1枚15kg程の重量があります。そして一般的な住宅では平均して20~30枚程度のソーラーパネルを取り付けることになります。合計すると300~450kgの負荷が屋根にかかります。この重量に耐えられない場合はソーラーパネルを設置することができません。
また屋根が小さすぎたりする場合もソーラーパネルを設置することができません。必ずしも太陽光発電を始められるわけではないということは覚えておきましょう。
太陽光発電はやめておいた方がいいのか?
最後に太陽光発電は本当におすすめできるのか?やめておいた方がいいのか?ということについて解説します。
なぜ太陽光発電はやめておいた方がいいと言われるのか?
まずそもそもなぜ太陽光発電はやめておいた方がいいと言われるのか、その理由を解説します。
- 売電価格が下がっている為、利益が出ない
- シミュレーション結果との差が大きい場合がある
- 反射光による隣人トラブルの可能性がある
- 雨漏りの可能性がある
以上が太陽光発電はやめておいた方がいいと言われる主な理由です。その中でも半数以上の声を占めているのが「売電価格が下がっている為、利益が出ない」という理由です。
まずは太陽光発電の売電価格の推移をまとめた下記グラフをみてみましょう。
太陽光発電は固定価格買取制度(FIT)によって10年間一定の売電価格で電力会社が発電した余剰電力を買い取ってくれます。(10kW未満の場合)この売電に魅力を感じて太陽光発電に興味を持った方も多いと思うので、そのような方からすると売電価格の減少は大きな痛手と感じることでしょう。
10年でこんなにも売電収入に差が?
簡単な例をあげるとすると2012年にソーラーパネルを設置している人が年間10万円の売電収入を得ているとすると、2022年にソーラーパネルを設置した人は同じ電力量を売電しても年間約4.1万円しか売電収入を得られないことになります。
少し認識を改める必要がある
確かに売電価格が10年前と比べて半額以下となっていることは事実ですが、少し認識を改める必要があります。太陽光発電において”売電金額”は”売上金額”と同義です。ただ皆さんが求めているのは売上ではなく利益ではないでしょうか?利益は「売上-費用」の計算式で算出されますよね。
ここまで話せば察しの良い方は気付いているかもしれませんが、売電価格の減額に踊らされている人は太陽光発電にかかる費用の観点が抜け落ちています。
というのも、太陽光発電のシステム費用は年々大幅に下がり続けています。というよりも太陽光発電のシステム費用が下がっているので売電価格も下がっているという言い方が正確かもしれません。それは太陽光発電にかかる費用や電気代の推移等を考慮して、どの時期に太陽光発電をはじめたとしても利益が同じくらいになるように売電価格を決める仕組みがあるからです。
check!
✅太陽光発電から得られる利益は変わらない
✅太陽光発電のシステム費用は下がっている
⇒初期費用を安くローリスクで太陽光発電をはじめられるようになった
結論
最後に結論を申し上げると太陽光発電はやめた方がいいのかどうかは「人による」ということになります。少し無責任な言い方に感じられるかもしれませんが、これが結論です。
太陽光発電を投資対象としてみるならば他にもっと利率のいい投資対象はありますしが、生活の中で安定的に収入を得たいという考え方の人によってはいい投資対象とも言えるでしょう。
太陽光発電をはじめる方にとって一番大切なのは“どのメーカーのソーラーパネルを設置するか”です。数あるソーラーパネルメーカの中には悪徳業者と言われるメーカーもあります。業者選びが不安な方は太陽光発電の一括無料見積もりを活用しましょう。1回の情報入力で複数社の見積もりを確認できるのでおすすめです。
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